今朝は少し暖かい。家電やプラスチックゴミの日なので、もったいないと思いつつ、捨てなければならないものを集め、ゴミステに持って行った。するとそこにゴミステーションからのものとおぼしきものを、たくさん結わえつけた自転車を押していこうとするおじさんが居た。
うさんくさい気持ちで眺めたが、次のゴミを取りに帰りながらふと傲慢な自分に気づいた。捨てようと思った傘を束ねたものを持って行くと、まだおじさんがいたので声をかけた。「なんぼか金になるんかな?」するとWEBのコードを示し、「こりゃー150円ぐらいにはなる。最近は金属がたこーなっとるからこのフライパンなんか㎏100円ぐらいかな」などと話してくれた。そうなんだ。僕らはゴミだからと捨てるが、それを再資源として市が集めるゴミステーションが有る。それを取りに来て、個人の生業として行わなければ生活できない人もいるのだと、改めて今の日本の現実を思った。めぐまれていることを感じない僕たち。使い捨てが止まらない僕たち。政府は経済を活性化するという。また活性化してくれないと困る僕たち。しかし活性化とはゴミを加速度的に増やす行為に他ならない。そしてゴミのほとんどの物が日本にはない資源でできている。複雑な思いで今日もこれからアトリエに向かう。
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